Act#19 手駒の死に様

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☆★☆お知らせ☆★☆
長らく放置しておりましたウェブ漫画、天のお仕事ですが、
漫画としての形態では、再開のメドが立たないため、
文章での発表に形態を変えて進めさせて頂きたいと思います。

文章に関しては以前よりメモしておいたものに、
少し色をつけただけなので、読み辛い点もあると思いますが、
どのような形であれ、お話を完結させたいと考えました。
申し訳ありませんが、ご理解のほどよろしくお願いします。

というわけで、天のお仕事
文章・挿絵:坂木原レム(原案:クマシン)で再スタートです。
***

-1-

 燃え盛る炎の中、デンジェルがキングワルマに呼びかける。ワルマの要塞は、建設途中の新たな防壁により、その火の粉を自らに封じ込め、美麗だった景観はもはや跡形もなく崩れ落ちている。

「地下に避難しましょう、その方が安全よ」

 しかし、キングワルマは首を縦には振らなかった。

「………いや、こうなったのは余の責任だ。最後まで見届ける義務がある」

 隣で聞いていたワルマナイトは、重い口を開いた。

「昔、先代も同じことを仰っていた。魔王を召喚したあの時、ワルマゴーストやGZの進言には耳もくれず、ただ立ち尽くし、イケニエにした部下に思いを馳せておられた………」

「イケニエ………?何よそれ」

デンジェルがいぶかしげに尋ねる。しかし、王とその側近は黙ったまま、全ての元凶である破人砲を見つめていた。

 キングワルマの造り上げた究極破壊兵器、破人砲はその攻撃の手を休めることはなかった。まるでだだっ子のように、手当たり次第、城を破壊して回っている。その巨体には近づくことさえ許されなかった。キングワルマの言う通り、パワーが尽きるのを黙って見ているしかないのか。



 その時。空に浮かぶ小さな点がこちらへと近づいてきた。そして、ゆっくりとその像が結んだとき、その場にいた3人は、我が目を疑った。

「アトモス………!?」

 それは、見るも無惨な、極炎の魔曹の姿であった。美しい甲冑のような鱗は剥がれ落ち、赤い血に染まった翼は関節と逆の方向に折れ、骨がむき出しになっている。今まで居た戦場での、戦いの苦しさを伝えるに十分であった。
 それは、神の子の力を甘く見ていたワルマ族に対する、アトモスの身を張った警鐘だったのかもしれない。

 朦朧とした意識で、アトモスは何かをつぶやいている。
 デンジェルには、私は負けやしませんよ、そう聞こえた気がした。

〜 天のお仕事 Act # 19 手駒の死に様 〜